フローにんげんの一日

しょーもない日々にしょーもない突っ込み!

因果律2

大雨も止み、久しぶりの晴れで、昨日は働き汗をかいていた。だから私は一番上の息子と一緒に、温泉に行くつもりであった。しかしながら、二人で温泉に行ったとすれば、末の息子はひねくれるだろう。そこで末っ子にラインを送った。

その後、母親が歯医者にでかけた。私は母の部屋に行き、テレビを見ながら、お菓子を食べていた。すると末っ子が帰ってきたが、母親はまだ帰ってこない。一番上はマッサージ機に座り込み、一番下は冷凍庫からマフィンを出して、頬張っている。私は車で迎えにいった。

ところが母は椅子に座って、口を開けたまま、両目をつむり、くつろいでいる。しばらく待たされそうなので、再び息子にラインを送り、コンビニに行って、アイスを食べた。とても甘くて美味しかった。

待ち合い室でスクワットをしていると、母が帰って来た。すぐさま家に連れ帰り、息子を呼ぶがなかなか来ない。二階に上がると、私のシンクを汚したままで、布団に寝転がっている。文句を言うと、理屈をごねる。口は動いても身体が動く気配はない、まったく困ったアラサーである。何でも洗濯をして疲れたそうだ。しかし洗濯をしたのは洗濯機であり、貴方ではないと言おうとしたが、怒るとすねる駄々っ子なので、何も言わないことにする。

洗濯が終わるまでに、時間があるのでご飯を頂く。食べ終えたら皿を片付けて、急いで出掛けた。温泉に着くと店員が来て、シャワーが壊れてしまったという。髪が洗えないのは嫌だ、が息子たちはもうすぐのれんをくぐってしまう。仕方がない諦めよう。

メガネを外し、顔を洗って、湯桶でじゃぶじゃぶタオルを洗うと、立ち上る湯気の向こうから、息子の顔が覗いた気がした。いや違うそれは鏡である。女風呂に居るときすらも、一人でゆったり出来ないのだろうか?

すっかり痩せた母の手を取り、お風呂に入って顔を覗けば、湯気の向こうにはやっぱり私の顔がある。それらはやはり私なんだな。露天風呂の壁を這うツタは、そのまま星空に絡まるように思われた。