くすの木

神社巡りをした。色々な神社がある。公園の一角に社があったり、普通の家の倉みたいなところに祭られていたり、ぼろぼろだったり、あるいは逆に金ぴかだったり。

神社は何だか、けばけばしくて、まったく拝む気になれなくても、神社のまわりは大抵川や、森があることが多いみたいだ。

参道に太古の巨木が立ち並ぶ様は、神々に囲まれている気さえする。

写真の巨木は蒲生の大楠。樹齢は推定1500年ということである。

どーしてそんなに大きくなれたの？と尋ねてみたら、ただ大きくなったんだ、と答えた。

枝が大きいということは、根も大きいということである。

きっと君なら太陽だって掴めるよ、って言ったら、焼けちゃうから、と笑っていた。

君だけは生き続けてくれよ、ずっと生きていてくれよ。