小さな花火大会の値段
今夜、花火を見に行った。兄貴の住まいの屋上から、まさかの同時上映で、4つの花火大会が一夜のうちに見れたのである。そのうち3つはとても遠くて、ほとんど豆粒程度だが、キレイなことに代わりはない。
残念なのは、錦江湾を隔てた向こうの枕崎から、派手で素敵な花火大会が開かれていて、双子花火が目を引いて、そこから近場に目を向けたなら、ああ残念なケチ花火。
ケチ花火だと思っていたら、花火大会一回あたり、一億円ほどかかるらしい。それをたかだか本屋が出しているだと?
そいつはどうして、豪華じゃないか!だったら半額セールでも、してくれた方が嬉しいけどもと考える俺がケチそのもので、ああ6000円、ああ6000円。三万、五万、六万、六万、十五万。
空にお金が消えていく、もしも花火にならなかったら、約二万人がみんな大好き広辞苑の無料配布を受け取っていたはずである。広辞苑貰う方が良くない?
けれども花火が良いという人が多いから、花火になっているのだろうな。そう考えるとお金の価値って、使うものにより全然違うな…