フローにんげんの一日

しょーもない日々にしょーもない突っ込み!

因果律1

僕は最近疲れていた。その事を母は知っていた。だから仕事上がりにメールが来た「今夜温泉に行かない?」だから僕は早く帰った。母と兄貴は待っていた。しかしお婆ちゃんは、まだ歯医者から帰ってはいない。だから僕はニンニクを食べ始めた。

その臭いが嫌だったのだろうか、お母さんはお婆ちゃんを迎えに行くと言い出した。そこで僕はユーチューブを付けて、一息つこうと寝転がった。暖かい空気は上に、臭いの少ない普通の空気は下に行く。そこで自分の服の汗臭いことに気がついた。だから洗濯をした。

そこで母が帰ってきた、思いの外待たされたらしい。そして僕に小言を言った。僕は結構ぼんやり者だ。だから大事にはならなかった。そして母と婆ちゃんと兄貴は、みんなでご飯を食べた。僕は洗濯物を干し、残り物を共に囲んだ。ようやく温泉に向かう。

温泉に行くと、シャワーが壊れていると言われた。それでも入ろうと言うことになった。クーポン券を出した。受付の人がちょっとベテランっぽい人を呼んできた。二人で話をしてから「券の裏に名前を書いてください」と言われた。そんなことを他の温泉で、頼まれたことはない。クーポンのことを知らなかったのだろうか。

それから温泉に入った。薬湯が好きなので、思わず長風呂をしてしまった。だから身体が暖まりすぎた。ゆえに風に当たりたくなった。「風呂には風という文字が入っているが、なぜだろうか?」と呟きながら、露天風呂に寝転がった。

ふと気がつくと、一匹の蟻が、僕の足の親指をくすぐっている。それが為に僕は両足を湯船に沈めた。一匹の蟻は今でも溺れているかも知れない。

何かがあり、それ故に何かが起こる。何かを見聞きし、それ故に心が動き、人は何かをしようとする。それ故に僕らは、物語をして、心の動きを追うことが出来る。

物語は今日も心を物語る。だから物語は面白いのだ。