フローにんげんの一日

しょーもない日々にしょーもない突っ込み!

もしも何かがちがったら

昨日、面接に行こうとしてたら、母がタンスから兄貴のパンツを出してきた。「あんたのズボンはヨレヨレだから、今日はこいつを履きなさい。」という。そいつを履いたらやたらとチクチクさして来るので、帰ったらすぐ洗濯にかけた。

そして今朝、母が悲鳴をあげる。「なんでウールを洗濯したの?すっかり縮んでしまったじゃない。」けれども僕は聞いてはいない。朝はいっつも忙しいのだ。それに母さんは機嫌が悪いと、小さなことにすぐ目くじらを立ててしまう。

自分の部屋から出てきたのは、それから二時間ほど後のこと。家には誰もいなくって、そのズボンだけがブラブラ動く。履いても縮んだ様子はないが、確かにヨレヨレ柔らかい。

クリーニングに持っていったら、半額だってかいてあったのに、会員証も作らされ、そのため返って高くつく。なんでもパンツ一着で373円とられた。それから履歴書を書き始めたら、勤と難とを間違えてしまい、100円ショップに行った次いでに、甘栗、カレーと買い漁り、請求額が1080円。それから温泉入った後で、喉が乾いてスーパー行って、108円のジュースを買うと、小銭入れにはたった1円しか残ってない。

僕はその1円を寄付金箱に入れた。なんともすっきりした気分である。普段決してしない寄付だが、まさに1円残っていたから、やってしまった寄付である。

もしも履歴書で書き間違えなかったら。或いはパンツがウールだったら。或いは昨日履かなかったら。それらすべてを乗り越えて、僕は記憶に有る限りでは、初めて寄付をスーパーでした。それはとってもステキなことだ、だからといって、小うるさい母に感謝することはないけれど。