フローにんげんの一日

しょーもない日々にしょーもない突っ込み!

因果律4

今日はWi-Fiが遅い、三日前に動画を見すぎたツケが回って、昨日からデータ超過である。何でもあの日は温泉に行く四時間前から、マッサージ機に座り込み、ニコニコ動画を眺めていた。彼らは人生を楽しんでいるとか、そんなことをまた考えてしまった。

弟は仕事を終えて、帰って来てから、真っ先にニンニク炒めを作っていた。臭いが降りてきたために、窓を開けたのを覚えている。その後に母が歯医者に祖母を迎えにいった。二人が帰りついたら直ぐに、三人で飯の準備をした。

八歳下の弟がなかなか降りて来ないので、好きな食べ物を残しておいたら、弟はちょっとしか食べなかったので、結局僕が平らげた。食事が遅いと言われたが、成程確かに、いささか喋り過ぎかも知れない。

運転は僕がする。3号線を上がり、県道に出て、伊敷を越えたあたりで、道路にゴミが落ちていて、ハンドルを急にきったから、祖母が頭を打ったりしないか、心配したのを思いだした。

温泉につくとタバコを吸って風呂に入った。シャワーのお湯が出なかったけれど、水は出たので身体を洗った。バスタオルを持って来ていれば、特別なサウナにも入れたそうだが、残念ながら持ってなかった。仕方がないので、弟に付き合って薬湯に入り、露天風呂にも一緒に入った。

岩風呂の隙間にはきちんとモルタルが詰められているが、蛇口の近くのひび割れは、シリコンを塗っているだけだから、一年の内に漏れるだろう。それに壁からツタも生えており、湯船の底が滑りやすいので、早くリフォームした方が良い。

普段の仕事の癖が出て、色々検分していると、水面に蟻が溺れている。救い上げ、ツタの葉っぱに載せると、這い降りる中で餌を見つけて、疲れているにも関わらず口に咥えて歩き始めた。幾度も餌を下に下ろして、触覚なめなめ自分を何とか奮い立たせて、10分程度でようやく壁の隙間に消えた。壁の向こうの巣の中に、たくさん子供がいるのだろう。

彼らはただ生きるためだけに生きていた。動物にしか出来ないことだ。彼らはとても純粋で、とても勇ましく、とても美しく、そしてとても羨ましい生き物だった。