フローにんげんの一日

しょーもない日々にしょーもない突っ込み!

藪の中 3

湯崎先輩は仕事が出来て、何でもパッパとこなして行く、確かに頭は切れ者だけど、付き合い悪くて他者との縁も切れ切れである。

 

悪い人ではないけれど、他人の地雷を平気でほじくることもあり、自分の都合の良いように、言葉巧みに誤解をさせて、人を惑わすこともある。

 

それならチーフはどうかと言えば、人が良いから騙されやすく、仕事疲れでため息ばかり、怒ったことなど見たこともない。そのせいかしら、ときおり大して考えもせずに、勝手に自分の良いように、解釈していることがある。

 

おそらく湯崎先輩は、自分で言うほどはっきり辞めると言ってはなくて、気を持たせながら、それらしいことを言ったのだろう。その意味すべてをチーフが汲み取るわけもなく、辞めない方が楽だから、そう考えただけに過ぎない。

 

つまり湯崎はチーフを利用しようとし、チーフは誤魔化しつけてたから、こんな問題がおこったのである。ああ面倒くさい、職場の雰囲気最悪である。明日、経営責任者である木原さんに会う機会があるから、二人のことを話してみよう。

 

ついでに湯崎が給与が不満で辞めた話をつけくわえたら、俺らの時給上がらないかな?