フローにんげんの一日

しょーもない日々にしょーもない突っ込み!

米津玄師 ピースサインの歌詞の意味を考えてみた

まずは歌詞から!

 

いつか僕らの上をスレスレに
通り過ぎていったあの飛行機を
不思議なくらいに憶えてる
意味もないのに なぜか

不甲斐なくて泣いた日の夜に
ただ強くなりたいと願ってた
そのために必要な勇気を
探し求めていた

残酷な運命が定まってるとして
それがいつの日か僕の前に現れるとして
ただ一瞬 この一瞬 息ができるなら
どうでもいいと思えた その心を

もう一度
遠くへ行け遠くへ行けと
僕の中で誰かが歌う
どうしようもないほど熱烈に
いつだって目を腫らした君が二度と
悲しまないように笑える
そんなヒーローになるための歌
さらば掲げろピースサイン
転がっていくストーリーを

守りたいだなんて言えるほど
君が弱くはないのわかってた
それ以上に僕は弱くてさ
君が大事だったんだ

「独りで生きていくんだ」なんてさ
口をついて叫んだあの日から
変わっていく僕を笑えばいい
独りが怖い僕を

蹴飛ばして噛み付いて息もできなくて
騒ぐ頭と腹の奥がぐしゃぐしゃになったって
衒いも外連も消えてしまうくらいに
今は触っていたいんだ 君の心に

僕たちは
きっといつか遠く離れた
太陽にすら手が届いて
夜明け前を手に入れて笑おう
そうやって青く燃える色に染まり
おぼろげな街の向こうへ
手をつないで走っていけるはずだ
君と未来を盗み描く
捻りのないストーリーを

カサブタだらけ荒くれた日々が
削り削られ擦り切れた今が
君の言葉で蘇る 鮮やかにも 現れていく
蛹のままで眠る魂を
食べかけのまま捨てたあの夢を
もう一度取り戻せ

もう一度
遠くへ行け遠くへ行けと
僕の中で誰かが歌う
どうしようもないほど熱烈に
いつだって目を腫らした君が二度と
悲しまないように笑える
そんなヒーローになるための歌
さらば掲げろピースサイン
転がっていくストーリーを

君と未来を盗み描く 捻りのないストーリーを

というところで、意味に入っていきましょう。まずは序文!

いつか僕らの上をスレスレに
通り過ぎていったあの飛行機を
不思議なくらいに憶えてる
意味もないのに なぜか

と歌いだしますが、意味がないはずはないのです!それならばこの飛行機の意味は何でしょうか?それは後から明らかになります!

不甲斐なくて泣いた日の夜に
ただ強くなりたいと願ってた
そのために必要な勇気を
探し求めていた

自分の弱さを克服したいと考えていたんですね。その為に踏み出す勇気が必要だと。それならば何で泣いていたのか!?それがこの次で明かされます。

残酷な運命が定まってるとして
それがいつの日か僕の前に現れるとして
ただ一瞬 この一瞬 息ができるなら
どうでもいいと思えた その心を

「たった一瞬でも、息が出来るなら」という歌詞を返せば「永遠に息が出来ぬ」となる。つまりは死んでしまうということ!それは残酷な運命ですよね!

 

ここに来て初めて前文のなぜ泣いてたのかが明らかになります!主人公はいつか来る死が恐かったのです。でもどうでも良いと思えるようになった!何故ならば

もう一度
遠くへ行け遠くへ行けと
僕の中で誰かが歌う
どうしようもないほど熱烈に

頭の中に、遠くへ行けという歌があるから。もう一度と言っているのは、後ろの二度とに掛けています、要するに「何度も」の意味ですね。

 

遠くへ行けという言葉がこの歌を読み解くための、キーワードになっています。先の飛行機はこのワードの為の伏線だったんですね!

いつだって目を腫らした君が二度と
悲しまないように笑える
そんなヒーローになるための歌
さらば掲げろピースサイン
転がっていくストーリーを

死に怯え、泣きじゃくっている過去の自分を救うことの出来る歌を歌いたい!

 

それなら平和の旗印の元、人生を進めて行こうじゃないか!

 

と言うところまでの前半部から『君』が掘り下げられて行きます。君と僕、理想と現実、大過去と小過去が、今にも一つになろうとしている。

守りたいだなんて言えるほど
君が弱くはないのわかってた
それ以上に僕は弱くてさ
君が大事だったんだ

少年の頃の夢は弱くは無かったが、大人として社会で生きる力は無かった。

「独りで生きていくんだ」なんてさ
口をついて叫んだあの日から
変わっていく僕を笑えばいい
独りが怖い僕を

夢を捨てて、生きるためだけに、生きようとした僕を笑ってくれ!恐くて仕方がない僕を。

蹴飛ばして噛み付いて息もできなくて
騒ぐ頭と腹の奥がぐしゃぐしゃになったって
衒いも外連も消えてしまうくらいに
今は触っていたいんだ 君の心に

生き抜くために戦って、何がなんだか分からないけれど、強がりも見栄もなくなったしまうくらいに、夢が欲しいんだ。

僕たちは
きっといつか遠く離れた
太陽にすら手が届いて
夜明け前を手に入れて笑おう

夢と現実を共に育めば、神に触れ、そして新しい時代を作ることが出来る!

そうやって青く燃える色に染まり
おぼろげな街の向こうへ
手をつないで走っていけるはずだ
君と未来を盗み描く
捻りのないストーリーを

そうやって『赤い炎』よりも熱い『青い炎』のように、東の空を染め上げながら、はっきりしない文化を越えて行けるはずである。

 

「君と未来」を盗むと表現しているのは、まだ自分のものでないからで、「捻りのないストーリー」とは真っ直ぐ生きる決意であろう!

カサブタだらけ荒くれた日々が
削り削られ擦り切れた今が

傷だらけの今の僕が

君の言葉で蘇る 鮮やかにも 現れていく
蛹のままで眠る魂を
食べかけのまま捨てたあの夢を
もう一度取り戻せ

少年の頃の自分の言葉で甦る。育てることもなく、自分のものにして、共に生きていくこともなかったあの理想を、もう一度取り戻せ!

もう一度
遠くへ行け遠くへ行けと
僕の中で誰かが歌う
どうしようもないほど熱烈に
いつだって目を腫らした君が二度と
悲しまないように笑える
そんなヒーローになるための歌
さらば掲げろピースサイン
転がっていくストーリーを

君と未来を盗み描く 捻りのないストーリーを

といった感じの歌詞になってます。

遠くとはどこなのか?そして理想とは何なのか?は人によって解釈の分かれるところかな!?とはおもいますが、おそらく理想は題名にもなっているピースサインから、平和を目指していると思う!遠くは現実から遥か遠くの理想かな!?って僕は思います。

 

米津さん、何か、格好良いな!

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